降り注ぐ光を浴びて、大空を優雅に舞う綺麗な蝶を見て思うことがあります。
「地面を這うだけの幼虫からサナギになった時は、すごく不安になっただろうなぁ」と。
それまで普通に動いていた身体が、
だんだんと自由がきかなくなっていく不安は想像を絶します。
「身体が動かない。もうダメかも」
サナギの中で、そんな恐怖の気持ちに満たされていたかも知れません。
そしてまったく身体は動けなくなります。
「ああ、もうダメだ。僕はひとりぽっち」
絶望と悲しみの中、意識も遠のいていきます。
そして時が過ぎ、サナギの殻は破れます。
蝶となり生まれ変わる瞬間です。
見ると綺麗な羽もはえています。
それまで自分の身体を見て
「地味だなぁ。やぼったいなぁ」
お思っていたので、素晴らしく美しい姿に変わっています。
そしてそれまでの景色、世界はまさに一変します。
自由に大空を飛べるわけですから。
想像すらできなかった景色が目の前に広がります。
「僕の心と身体はこんなにも自由で軽かったんだ!」
蝶は目に涙を浮かべて、自分の人生に感謝します。
蝶は思います。
「ああ、あの時、『もうダメだ!』と思っていた時こそ、
自身が大きく飛躍するための、神さまからのギフトだったんだ」
「この世に起きていることは、すべて必要なことだったんだ」
人生も同じかも知れませんね。
「どうしてこんなことが!」
「つらいよ~」
「誰もわかってくれない~」
もしかすると、あなたはサナギから綺麗な蝶へと変化する、
まさに「ギフト」を受けているのかも知れませんね。
そう考えるとすべての「壁」が愛おしくさえなります。
すべての出来事に感謝します
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